8月8日は、知識基盤と作品データベースの整備に加え、Codex運用の整理とイベント向けお品書きのデザインを進めた。非公開環境や個人向け作業も含むが、以下は公開できる内容に絞っている。
今日やったこと#
第二の脳を実運用へ移した#
Obsidianを人間が読む入口、Markdownを長期保存できる知識形式、Codexを継続的な編纂役とする構成を実用状態まで進めた。
知識のうち端末間で共有する領域と、原典・秘密情報・ツール設定を置くローカル領域を明確に分離した。クラウド同期は共有対象の許可リストだけに限定し、最初にdry-runで追加・取得・削除・競合の計画を検査した。初回同期後は再度dry-runし、変更なしの空計画になることを確認した。
同期先は通常ファイル20件とディレクトリ18件を全件照合し、内容ハッシュの差分、欠落、許可範囲外のファイルがないことを確認した。同期とは別に、変更があるときだけ検証済みバックアップを作る日次タスクも追加し、復元試験まで通した。
作品と感想を一か所へ集約した#
電子書籍のハイライト取込を、書籍だけでなく映画、ゲーム、音楽、動画、ガジェットなども扱える作品データベースへ拡張した。
設計の中心は「作品」と「感想」の分離だ。作品は安定した識別子で1件として管理し、感想は読書・視聴・プレイなどの体験ごとに複数件を紐づけられる。自動生成する書誌・ハイライトと、人が書く感想を別領域にしたため、日次同期で手書き本文を上書きしない。
Obsidian標準のProperties、Bases、Templatesだけで、作品一覧、感想一覧、登録テンプレート、横断ダッシュボードを構成した。実データでは677作品、3,167件のハイライト、677枚の表紙を統合できた。
VPS側も新しいデータ構造へ移行した。Windowsへの取得では日本語ファイル名をコマンド引数に渡すと文字化けする問題が出たため、個別ファイル指定をやめ、サーバー側で作ったアーカイブを受け取る方式へ変更した。修正後は作品ノートと索引をまとめて同期できた。
Codexの日常操作を短くした#
個人用の共通指示を必須項目だけに絞り、詳細な委譲ルールを別文書へ分離した。通常は何も指定せず自動判断し、必要なときだけ自然な短い言葉でサブエージェント利用、並列実行、単独実行を切り替えられるようにした。
メイン役と子エージェントのモデル・推論強度も役割ごとに固定し、難しい問題だけ明示的に高い推論設定を選ぶ構成にした。利用者が低レベルな実行パラメータを毎回覚える必要はない。
C108のお品書きを仕上げた#
SNSとブログで使うイベント向けお品書きを、既存の表紙・ロゴ素材から組み立て、複数稿にわたって調整した。日付と曜日の強調、ロゴ周辺の透過、表紙と説明枠の高さ、価格と仕様の重なり、既刊カードの透過感などを順に直した。
後半はAffinity Designer 2へ移し、筑紫明朝、筑紫オールド明朝、筑紫ゴシックで再構成した。全テキストを編集可能な状態に保ち、ロゴを130%へ拡大しながら視覚中心を調整した。読みにくかった短いコード表記は、白文字、濃紺の薄い影、金の縦罫だけへ簡素化した。
最終成果物は編集用データ、PNG、素材参照版と画像埋め込み版のSVGで保存した。PNGは1086×1448ピクセル、sRGB、ICC埋め込みを確認した。
生成AIの関与を「全部を一発生成した」と誤解されないよう、公開時の表現は「生成AIを制作工程の一部に取り入れています」とした。AIはレイアウト検討と修正補助に使い、最終的なデザインと組版はデスクトップの組版ソフトと正規ライセンスのフォントで仕上げている。
個人知識を集める入口を絞った#
Obsidianへ何を蓄積するかも整理した。優先するのは「自分の判断と理由」「何度も説明している知識」「失敗・気づき・うまくいったパターン」の3種類。日記を量産するより、将来の判断や行動に再利用できる形を先に作る。
最初は週に5〜10件のメールやブログを選び、原典を残したまま、判断・知識・教訓へ分類する小さな運用から始める。
技術的な判断と学び#
- 同期成功とバックアップ成功は別物として扱う。同期、Git履歴、検証済みアーカイブを独立させると、誤削除や同期不良から戻しやすい。
- 自動生成データと人が育てる文章は保存領域を分ける。上書き事故を防ぐ最も単純で強い境界になる。
- dry-runは見るだけで終わらせず、許可範囲外の操作が1件でもあれば止める安全ゲートにする。
- 日本語ファイル名を複数のシェルへ渡すより、アーカイブを単位に受け渡す方が文字コード差に強い。
- エージェント運用は設定項目を増やすより、普段の言葉を少数の操作へ対応づけた方が継続しやすい。
- デザインは要素を足すより、視線の順序と文字の役割を決め、不要な装飾を外す方が読みやすくなる。
- AI利用の説明は有無だけでなく、AIの担当範囲と人が仕上げた工程を分けて書く。
検証#
知識基盤はlintと19件の回帰テスト、クラウド側との全件ハッシュ照合、バックアップ復元で確認した。作品データベースは18件のコードテストと、知識基盤側の19件+5サブテストを通した。Codex設定は通常・難問・子エージェントの各経路を設定診断で確認した。お品書きは各稿の目視・数値検証、Affinity Designer 2での再保存、PNG書き出し、色空間と編集可能性を確認した。
資格情報、認証Cookie、秘密鍵、非公開リポジトリのアドレスは、知識基盤・Git・この記事のいずれにも含めていない。
次にやること#
知識基盤は14日以上かつ20回の同期観察を続け、本番昇格を判断する。作品データベースは実際の感想を蓄積し、将来の音声入力を同じ感想形式へ接続する。